コース:Hコース/駿河区
配達員:R T
私は毎週土曜日、お弁当の配達をしています。
1週間のうち、たった1日しか伺えない為、お客様から顔や名前をなかなか覚えて頂けないこともしばしば…。
けれども、ある日。
「こんにちは!お弁当です」
そう声をかけると。
「いつもありがとう。土曜はあなたが来てくれるから、いつも土曜日が待ち遠しいんだよ」
お客様から有難いお言葉を頂き、自分自身も、一層土曜日の配達が楽しみになりました!
紫陽花が大輪の花を咲かせるころとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
ご覧頂きましたお弁当は、我々123が
「体の栄養」だけでなく、「心の栄養」
をコンセプトとして取り組んでいる、行事食となります。
行事食は毎月1回、割烹料亭で出されるような食材で、在宅のお客様に対して「本物の味」をご提供する、宅配cook123だけの取り組みです。
ここから、大好評の行事食と、お客様からのお喜びの声を幾つかご紹介いたします!
清水区/H様
「いつもお弁当を届けてくれて、ありがとう。柔らかく、食材が多く、心がこもっていました。すばらしかった!」
駿河区/S様
「病院から退院して、あまり食欲がありませんでしたが、味も彩りも良く、完食です!フカヒレもペロリでした。たまの贅沢を、堪能しました!」
皆様も、月に一度の贅沢を、123で味わってみませんか?
やわらかな初夏の日差しが心地よいこのごろです。
さて、今日ご紹介しますのは、ご自分のお店を持ち、かつてそこで美容師をされていた、とあるお客様のお話です。
そのお客様ことJ様は、美容院に隣接するご自宅で、妹様と暮らしております。
そして、J様と妹様、お二人に、毎日お弁当を届けています。
「こんにちは!お弁当です。あれ?J様はお出かけですか?」
配達に伺うと、いつもJ様はご不在。そして、配達員のいつもの声かけに、J様の妹様も、決まってこう答えます。
「はい、美容院です」
J様はいつも美容院にいらっしゃる。もしかして、美容師として、まだ働いていらっしゃるのだろうか…。
そのような疑問が浮かび、ある日、妹様に聞いてみました。
「J様は、今も隣のお店で、お仕事をされているのですか?」
すると妹様は、こう仰られました。
「もう仕事はしていませんよ。お店に行くのは、姉の”気晴らし”です」
身体が重く、憂鬱な日。何となく気持ちが落ち着かない日。そして、不安でいっぱいな日。
そのような時に、気晴らしとなる、心を晴れ模様にしてくれる場所。J様にとって、その場所こそが、ご自分の美容院だったのです。
そして、明日もまた、妹様に尋ねてみようと思います。
かつてJ様が、元気に腕を振るい、様々なお客様を喜ばせていた様子を想像しながら。
「J様は今日も、美容院ですか?」
澄み渡る5月の空が、気分を晴れやかにしてくれます。
さて、皆様はもう、今年のツバメを見ましたか?
巣を作ると“縁起が良い”と言われているツバメですが、近年数が減っていることを、ご存知でしょうか?
昔から“幸福の鳥”として親しまれてきたツバメですが近年は数が減り、40年前と比べると半分まで減少しているという調査データもあります。
引用:https://www.google.co.jp/amp/s/suumo.jp/journal/2015/05/27/90812/%3famp=1
理由としましては、餌となる虫が減っていることや、巣作りが難しい外壁材が増えたこと、などが挙げられているようです。
けれどもそのような中、静岡桜橋店のお客様から、嬉しいお知らせがありました。
「今年も自宅に、ツバメが巣を作りましたよ」
そしてそのお客様は、お弁当をお届けに行った配達員と共に、ツバメの巣を見上げながら、こう仰られたそうです。
「毎日騒がしい世間ではあるけれど、ツバメがこうして今年も巣を作りに来てくれたこと、そしてあなたたちが、変わらず美味しいお弁当を、明るい笑顔で届けに来てくれることが、何より嬉しいのよ」
ツバメが巣を作る家は、人の出入りが多く、賑やかな場所であると言われています。
私たち配達員も、そのような素敵な居場所作りを、これからも変わらず、お客様と共にしていけたらと思います。
コース:Cコース/清水区
配達員:R I
「こんにちは!お弁当をお届けにきました」
今から3ヶ月程前。とあるお客様の元へ、初めてお弁当をお届けに来ました。
「ありがとう」
お客様はそう仰ると、左手で、お弁当を受け取られました。
「私は右手が全く動かなくてね。あれもできない、これもできないの日々で、もう、参っちゃうよ」
そうして、先日。
「久しぶりの配達だなあ」
そのような事を考えながら、声を掛けると。
「ありがとう」
お弁当を受け取る為に出してくださったのは、なんと動かなかったはずの右手。
「右手が、動くようになったのですか?」
「リハビリを、頑張ってね。今では、あれもできるようになったし、これもできるんだよ」
と、嬉しそうにお話し下さいました。
お客様の右手が再び動くようになったこと、そして、お客様の嬉しそうなお顔が見れたこと、とても嬉しく、喜ばしい出来事でした。
うららかな春から初夏の気配も感じるこのごろです。
さて、今日はマスクに纏わる、配達員とお客様のエピソードを2つ、ご紹介いたします。
配達員:TK
先日、配達中に誤って、マスクを落としてしまいました。
お客様の元にお弁当と安心をお届けする為にも、マスクを探しに急いで近くのコンビニへ。
けれども、このご時世。マスクは全て品切れです。
先を急いでいることもあり、咄嗟の判断でハンカチを購入、口を覆って配達を続けました。
すると、あるお客様が一言。
「たくさん買い置きがあるから、1枚あげる。いつもお弁当、とても助かっているから。お返しよ」
配達員:IR
いつも配達に伺っているお客様から、
「あなたに」
と、手作りのマスクを頂きました。
「また、可愛い柄の布を手に入れたら、作ってあげるわ」
そして数日後。その方のお宅に、お弁当をお届けに伺った時のことです。
「可愛い柄でしょう?あなたに」
そう仰ると、先日のお言葉通り、とても可愛い手作りのマスクをくださいました。
マスク不足で大変な中での出来事。配達員一同、心より感謝いたします。皆様、本当にありがとうございました!
コース:Bコース/葵区
配達員:K K
「お弁当の注文は、今月いっぱいまでにします」
そう仰られたのは、骨折が完治するまでの間だけお弁当を頼みたいと、1ヶ月前からご注文を頂いていたY様。
「もう、お身体の具合は大丈夫ですか?」
そう尋ねた配達員に、Y様はにっこりと微笑み、
「ええ、お陰さまで。来月からは、また自分でお料理をしてみたいと思ってね。本当に、助かりました。ありがとう」
私達のお弁当が、少しでもY様の手助けとなっていたこと、とても嬉しく思います。
そして、豊富なたんぱく質を含んだお弁当は、活きいきとこれからを過ごす高齢者の皆様を支える、柱となるでしょう。
しかしながら、柱だけでは、雨風を凌ぐことは出来ません。そのような時には、壁や屋根を。そうして柱に力添えをし、安心して暮らせるような環境を、整えていくことでしょう。
お客様にとりましても、栄養価の高いお弁当を召し上がって頂きたいことはもちろんですが、並行して心強いお力添えをしていくこと、そのことも、我々配達員の役割であると感じています。
「何かあったときには、いつでも仰ってください」
そう発した配達員の言葉が、お客様の心の拠り所となりますように。
引き続き、皆様の笑顔のために、走り続けます!
コース:Eコース/清水区
配達員:K K
お客様宅へ続く一本道を、軽自動車で向かっていた時の事です。
ピーポーピーポー…
ウー…ウー…
「救急車に、パトカー。一体何の騒ぎだろう…?」
そう思いながら、しばらく走っていると。
「事故の為、ここから先は、通れません。Uターンをお願いします」
現場対応をしていた警察官の方は、そう説明をされていました。けれども。
「この先に、お客様のお家があるのです。車を邪魔にならない場所に停めますから、このお弁当だけ、届けさせてもらえませんか?」
幸い、その場で許可を頂くことができ、車を停めてお客様の元まで走りました。
「こんにちは!遅くなってすいません。実は交通事故があって…」
お客様に、事情を説明すると。
「わはははは!それで、ここまで走ってきたのか!ありがとう、ありがとう」
お客様はそう仰ると、手を差し伸べて下さいました。
「また、宜しく頼むよ」
いつまでも、お客様の期待に応え続けたい。そう思えた出来事でした。
寒かったり暖かかったりの日々です。皆様体調を崩されてはおりませんでしょうか?
さて、いよいよ桜も開花の時期となりましたね!123では以前、お客様に桜のちぎり絵をお配りいたしました。
中には、ちぎり絵に取り組んだ事のないお客様もいらっしゃいます。
葵区 S様
「私、ちぎり絵をしたことがないのよ。でも、せっかく123 さんにちぎり絵を頂いたから、時間がかかるかもしれないけれども、完成させてみるわ」
高齢期になっても新しい物事に取り組み、活きいきとした毎日を送る。そのような日々が、我々のきっかけから始まる事を、とても嬉しく思います。
そして配達中、とても綺麗に仕上げて下さいました作品をお見かけしました。ご紹介させて下さい!
清水区 S様
手前の桜や、垂れ下がる桜が立体的になるように、工夫して貼ったのよ。指先まで使うことって、普段あまり無いでしょう?でもちぎり絵は、細かい作業もあってとても指先を使ったわ。お陰様で、いい運動になりましたよ。
ちぎり絵は、指先を使う事だけでなく、認知機能や空間認識能力を向上させるなど、様々な効果が期待出来ます。皆様も、是非取り組んでみてください!
そしてもう1つ、春の訪れを感じる出来事をご紹介致します。
先日、ある配達員が、お客様宅へ配達に伺った時のこと。庭先に、とても立派な枝垂れ桜が植えてありました。
思わずお客様に、
「とても綺麗な枝垂れ桜ですね」
と、声を掛けたところ、
「今年はまだ、しっかりと家の桜を見ていなかったわ。あなたがそう言ってくださるなら、今のうちに見ておこうかしら」
そう仰り、庭先まで出てきて下さいました。そして。
「もう、この桜も良い年だから、沢山の花は咲かせられないのよ。私がここに住み始めた時に、植えたから。一緒に歳を重ねてきたわ」
お客様はそう仰っておられましたが、配達員が目にした枝垂れ桜は、とても綺麗な、そして立派な春の訪れでした。